明けましておめでとうございます。
2022年ですね。
何とか年末年始のこの時期に
溜まりに溜まっていたコレクションブログを
まとめて更新させていただきました。
来年はもう少し
コンスタントに更新できるように
頑張ります…。
振り返れば2021年は走り続けた一年でした。
まるで初恋に落ちた少女のように
四六時中、何をしていても
ジュエリーのことで頭がいっぱいでした。
休みという休みをとった記憶はほとんどなく
休みのような日でも結局は仕事をしているようなそんな一年で
それはとても幸せでした。
去年の暮れに掲げた想いは
『ただただ真っ直ぐに、自分で自分を褒めてあげられるような、一切の妥協の無い物作りを。』
『関わった人たち全てと幸せを分かち合えるような仕事を。』
一切ぶれることなく、私を今も突き動かしています。
そしてひとつ、芽生えた想いもあります。
日本のジュエリー界は、海外製品で溢れています。
日本には、歴史ある素晴らしい宝飾技術がありますが
それを今後も支えていけるであろう企業はほとんどありません。
最初は日本で製作していても、
シェアがとれれば海外で大量生産するようになります。
その方がとても安く作れますし、利益を生めます。
その繰り返しで、日本の宝飾技術は
もう間も無く風前の灯です。
海外のブランドが、海外(自国)で作って
他国(日本など)で売るのは当然のことのように思います。
でも、日本のブランドは
海外で作って日本で売るのはなぜでしょう?
目先の利益は産みますが、未来の日本の雇用を奪い
邦貨を流出させ、価格競争にもつれ込み
最終的に国が貧しくなる原因なのではないでしょうか。
私はとても悔しく思っています。
けれど、いくら悔しく思おうと
力が無いものには何も出来ることはありません。
何も出来なければ
その気持ちは無かったことと同じです。
まだ設立したての吹いたら飛んでしまいそうな
我が社ではありますが
日本製であることにこだわり
誇りを持ち、
いつか、日本の技術を世界の方々に伝えられるように
なれたらいいな、なりたいなと
強く思う今日この頃です。
アンティークジュエリーの美しさに魅了されたことから
Mayuranoirは始まりました。
私を魅了したアンティークジュエリーは
アール・ヌーヴォーの時代に生まれ、
アール・ヌーヴォーの時代の一部には
日本文化のエッセンスが染み込んでいます。
手間もお金も惜しまずに
美しさだけを追い求めた時代から学び
どこまでも繊細で緻密な日本の技術と美しさを重ねて
世界のどこにも無い、
ただひとつのジュエリーを創り出すために
2022年も精一杯頑張ります。
そして、この世界に溢れるジュエリーの中から
Mayuranoirを選んで下さったお客様へ…
心からの感謝を申し上げます。
お客様からトキメキと引き換えにお預かりした対価で、
石屋さんや指輪屋さんに正当な対価を、
アルバイトさんにもモチベーションが保てる対価を、
いつも支えてくれる家族に美味しいものを、
そして残りでまた皆様に喜んでいただけるような新作を。
微力ながらもその小さな幸せの循環の先に
また違う未来が待っていることを願っています。
今年も沢山の、素敵なご縁が有ります様に。